鳩山町役場
基本情報
鳩山町役場(はとやままちやくば)は埼玉県比企郡鳩山町大字大豆戸184番地16にあります。電話番号は049-296-1211です。開庁時間は平日8時30分から17時15分までで、土日・祝日および年末年始は閉庁します。アクセスは、車では関越自動車道鶴ヶ島IC・東松山ICから約20分(坂戸西スマートICから約15分)、公共交通では東武東上線坂戸駅北口から路線バスで約20分の「役場前」下車となります。
主な行政サービス
鳩山町役場では、住民の生活に密着した幅広い行政サービスを提供しています。住民票や戸籍謄本、印鑑登録証明書など各種証明書の発行に対応しており、マイナンバーカードを活用したコンビニでの証明書交付サービスも利用できます。転入・転出届、国民健康保険・年金の手続き、介護保険の申請受け付け、町税の納付・相談、児童手当など子育て支援策の申請受理といった生活全般に関わる窓口業務を担っています。また町教育委員会が置かれており、町立学校の運営や生涯学習の推進など教育行政も役場の重要な役割です。
地域の特徴と役場の役割
鳩山町は埼玉県中央部に位置する人口約1.3万人の町で、首都圏50km圏内という立地から東京のベッドタウンとして鳩山ニュータウンが造成されました。一方、里山の豊かな自然が色濃く残り、住宅地と自然が調和した環境が町の特徴です。鳩山町役場は地域に根ざした行政の拠点として、日常の窓口サービスから将来を見据えたまちづくりの計画立案まで幅広く担っています。子育て世帯や高齢者が安心して暮らせる安全な町づくりにも力を入れており、交通事故死亡者ゼロの継続や県内トップクラスの低犯罪率といった実績を上げています。こうした取り組みや環境の良さもあって、鳩山町は民間調査による「街の幸福度」ランキングで埼玉県内1位を4年連続で獲得し、住民満足度が非常に高い地域として評価されています。
地域振興とデジタル化への取り組み
鳩山町では地域の活性化と利便性向上に向けた様々な施策が進められています。移住促進や創業支援の拠点として、町内にはカフェ併設のシェアオフィス等を備えた「鳩山町コミュニティ・マルシェ」が整備されており、地域交流やテレワークの場として活用されています。行政サービスのデジタル化にも積極的で、オンライン申請や窓口手続きの電子化、キャッシュレス決済の導入などにより住民サービスの向上を図っています。町制施行40周年となった令和4年度には、町の魅力を紹介する電子書籍「鳩山町魅力発信デジタルブック」を公開し、移住促進や観光PRにも力を入れています。
環境とまちづくりへの取り組み
緑豊かな鳩山町ならではの環境施策や持続可能なまちづくりも重点的に進められています。鳩山町は地域資源を活かしたエネルギー地産地消による循環型社会への転換と、防災に強いまちづくりを目指し、「鳩山町地域エネルギービジョン」を策定しました。これに基づき、再生可能エネルギーの導入や省エネ施策を推進しています。また、森林整備計画の策定や里山保全活動への支援などにより、豊かな自然環境を次世代に引き継ぐ取り組みも行っています。まちづくりの分野では、少子高齢化やニュータウンの活性化に対応するため、2018年にニュータウン地区の旧小学校を改装して多世代交流施設を整備するなど、地域コミュニティの再生に努めています。
福祉・健康施策の充実
町民が生涯にわたり健康で安心して暮らせるよう、鳩山町は福祉・保健分野の施策にも力を入れています。子育て支援では2004年以降、保育所の待機児童ゼロを継続しており、出産から育児まで切れ目ないサポート体制を整えています。高齢者に対しても、医療・介護と連携した地域包括ケアの推進や介護予防活動の充実に努めています。栄養・運動・社会参加の3本柱を掲げた「鳩山モデル」と呼ばれる健康づくり施策を展開し、町民や関係団体が一体となって介護予防に取り組んでいます。その一環で、2022年には産官学連携によりスマートフォンアプリを活用した高齢者の健康増進策の実証事業も開始されました。これらの取り組みにより、鳩山町は65歳時の健康寿命が県内トップクラスとなっており、高齢になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らせるまちを実現しています。
町民との関わり・情報発信
鳩山町では町民との双方向の関わりや情報発信にも積極的です。広報紙「広報はとやま」を毎月発行し、公式ウェブサイトやTwitter・FacebookなどのSNSを通じて行政情報やイベント案内をタイムリーに届けています。地域イベントも盛んで、夏には盆踊りや花火大会である納涼夏まつり、秋には農産物の直売や模擬店が並ぶ「はとやま祭」などが開催され、多くの町民でにぎわいます。さらに、町民と行政が意見交換する場としてワールドカフェ形式の対話イベントも行われており、大学生を含む参加者がリラックスした雰囲気の中で鳩山町の将来像について自由に語り合っています。このように鳩山町役場は地域に密着し、町民の暮らしを支えるサービスから交流促進まで多面的な役割を果たしています。