鳩山町文化会館ガイド:アクセス・施設概要・利用料金・イベント情報完全網羅
鳩山町文化会館とは
鳩山町文化会館(埼玉県比企郡鳩山町赤沼1712-6)は町が直営で管理する公共ホールです。1992年6月29日に開館し、町民の芸術発表からプロ公演まで幅広い舞台芸術を受け入れてきました。
歴史的背景と役割
1990年代初頭に進んだニュータウン開発で急増した人口に対応し、「地元で本格的な舞台芸術に触れられる環境づくり」を目的に整備されました。開館記念の県立交響楽団公演は満席となり、以後定例化。現在は年間延べ5万人超が来館し、町の文化振興計画の中核施設となっています。
施設コンセプト
掲げる柱は「身近な舞台芸術空間」「交流を生む多目的ロビー」「ユニバーサルデザイン」。館内はエレベーターや多目的トイレ、点字ブロックを整備し、車いす席4席をステージ正面に配置しています。
アクセス
公共交通機関
東武東上線坂戸駅北口から川越観光バス「大橋」行きに乗車し約20分、「役場前」停留所で下車後徒歩3分です。
自動車
関越自動車道鶴ヶ島IC・東松山ICから約20分、坂戸西スマートICから約15分。敷地と中央公民館の共用で普通車480台を無料駐車できます。
周辺施設
徒歩圏に鳩山町立図書館や農村公園、コミュニティ・マルシェがあり、ホールと連携した回遊型イベントが盛んです。
施設詳細
ホール
固定席456・車いす席4の計460席を備え、プロセニアム舞台は間口12m×奥行9m×高さ13m。親子室(定員10名)も設置し、子ども連れでも鑑賞しやすい環境です。
舞台機構
主バトン5本、電動昇降1本、反響板用昇降機1基。照明回路36系統、LEDパーライト48台、ムービングスポット6台を常設し、音響はデジタル32ch卓とDANTEネットワークでマルチ録音に対応します。
ホワイエ
天井高8m・面積320㎡。展示パネルは最大40枚設置可能でロビーコンサートや立食パーティーにも利用されます。
楽屋・リハーサル室
20㎡前後の楽屋4室(1室はシャワー付き)と90㎡のリハーサル室を備え、ダンスや合唱の事前練習にも便利です。
利用料金(2025年7月時点)
区分 | 午前 | 午後 | 夜間 |
---|---|---|---|
平日ホール | 7,500円 | 13,000円 | 15,000円 |
平日ホワイエ | 5,250円 | 9,100円 | 10,500円 |
土日祝ホール | 9,000円 | 15,600円 | 18,000円 |
土日祝ホワイエ | 6,300円 | 10,920円 | 12,600円 |
営利目的や町外主体は基本料50%加算、入場料2,000円以上は100%加算です。準備・リハのみ利用は30%引き。
申請スケジュール
- 利用希望日の属する月の6か月前の月初日9:00から先着受付
- 仮予約後7日以内に使用許可申請書提出
- 許可通知後2週間以内に使用料納付
- 使用1週間前までに仕込み図・進行表提出
搬入・リハーサル
舞台背面に高さ3.5m×幅4.5mの搬入口を設置し4t車が接車可能。リハ利用日はホール料が30%割引で、本番前日の仕込み・ゲネプロに最適です。
主なイベント実績
毎年3月に鳩山中学校吹奏楽部の「ふれあい演奏会」が開催され、460席がほぼ満席になります。ほかにも県立交響楽団の定期公演やダンスフェスティバル、映画上映会など多彩な催しが行われています。
近隣サービス
宿泊
坂戸駅周辺にビジネスホテルが5軒以上あり、最寄りはホテルサンロード坂戸(車15分・素泊まり約5,500円)。
飲食・ケータリング
徒歩圏に和食「かん袋」、イタリアン「トラットリア・ポポラーレ」などがあり、館指定業者のケータリングは1人2,000円前後でホワイエ立食200名規模に対応。
動画配信とハイブリッド公演
2023年改修で8K光ファイバー端子と1Gbps超の回線を整備し、YouTubeライブ配信やウェビナーに対応。客席後方には固定カメラポジションも設けています。
環境・将来計画
館内照明のLED化で年間電力量を40%削減し、雨水再利用システムも導入。2026年度以降は舞台フライングシステム更新や客席椅子のクッション交換を予定し、快適性と省エネを両立させる大規模改修が計画されています。
まとめ
鳩山町文化会館は460席という中規模キャパシティと充実した舞台・音響・照明設備、無料駐車場480台、そしてリーズナブルな料金体系が魅力のオールラウンドホールです。町民活動からプロツアーまで受け入れる柔軟性があり、都心から1時間圏でアクセスできる利便性も高評価。鳩山エリアで文化イベントを計画する際には最優先候補となる施設と言えるでしょう。