鳩山中学校 有名人
鳩山町立鳩山中学校（埼玉県）の卒業生・著名人
埼玉県比企郡鳩山町に所在する鳩山町立鳩山中学校は町内唯一の中学校で、小規模ながら卒業生・在籍経験者には各界で活躍する著名人がいます。以下に代表的な有名人を紹介します。
小川知也（政治家）
小川知也（1996年生まれ）は鳩山町出身の政治家で、鳩山町立鳩山中学校を2012年に卒業しています。早稲田大学スポーツ科学部卒業後、東京ディズニーリゾート運営のオリエンタルランドに勤務し、衆議院議員秘書を経て、2024年7月に鳩山町長選挙に出馬して当選しました。選挙時の年齢は28歳で全国最年少の町長となりました。なお祖父も町議会議員を務め、父（小川唯一氏）も鳩山町議を16年間務めています。町長就任後は人口減少対策や子育て支援、移住定住促進を重点課題に掲げ、若年世代向け住宅支援制度の創設、地域おこし協力隊の設置、ICTを活用した遠隔医療導入など、多角的な施策で住民サービスの向上に努めています。また、ICT教育推進や保育料無償化、ドローン測量訓練、避難用アプリ導入など、先進的な行政改革にも取り組んでいます。
須江航（スポーツ界・野球指導者）
須江航（1983年生まれ）は鳩山町出身の高校野球指導者で、地元の鳩山町立鳩山中学校で学び、仙台育英学園高校硬式野球部の監督を務めています。2014年には仙台秀光中等の監督として全国中学校軟式野球大会で優勝し、2018年から仙台育英高校の監督に就任しました。2022年夏の甲子園（全国高校野球選手権）では仙台育英高校を率いて東北勢として初めて優勝に導きました。優勝時のインタビューで須江監督が語った「青春ってすごく密なんです」という言葉も話題を呼び、新語・流行語大賞の候補にノミネートされました。指導哲学をまとめた著書『伝わる言葉。失敗から学んだ言葉たち』（集英社）を2023年に出版するなど、講演・執筆活動でも知られています。
吉田秀行（文化人・歌手）
吉田秀行（1965年生まれ）は鳩山町出身のコーラス歌手で、男性四重唱グループ「ボニージャックス」のセカンドテナーとして2003年から活動しています。地元の合唱団出身で、川越高校・音楽大学で学んだ後も音楽活動を継続。NHKホールでの定期演奏会やヨーロッパ（ドイツなど）での海外公演に参加し、代表曲「ちいさい秋みつけた」などでその温かい歌声が知られています。2003年加入以降は結成50年以上の歴史を持つボニージャックスの伝統を受け継ぎ、楽曲編成や教育活動にも携わっています。ディスコグラフィーにはアルバム『秋の調べ』（2004年）などがあり、NHK『名曲アルバム』などテレビ出演歴もあります。地元鳩山町では毎年秋の音楽祭にゲスト出演し、ワークショップを通じて子どもたちに音楽の楽しさを伝えています。
小鷹卓也（スポーツ界・元プロ野球選手）
小鷹卓也（1955年生まれ）は旧鳩山村（現鳩山町）出身の元プロ野球投手です。鳩山町立鳩山中学校のエースとして活躍し、飯能高校（現飯能高校）時代には2度のノーヒットノーランを達成するなど甲子園常連校の左腕エースとして注目を集めました。当時の最速球は140km/hに達し、鋭い変化球も持ち味でした。1972年と1973年の夏大会では延長14回で21奪三振を記録するなど伝説的な投球を見せました。1973年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズ（当時オリオンズ）から2位指名され入団し、1978年に一軍公式戦へ初登板（出場はその1試合のみ）を果たしました。1981年に引退後は二軍投手コーチを経て、地元鳩山町の少年野球指導にも携わりました。
鳩山町は自然豊かな環境で知られ、町民体育祭や音楽祭、芸術祭など地域ぐるみのイベントも盛んです。同校では里山体験学習や地域清掃活動、地域イベント参加など多様な活動を行い、生徒は幅広い経験を積むことができます。卒業生には政治、スポーツ、芸能など多方面で顕著な実績を残す人物が揃っています。例えば、甲子園優勝を果たした須江監督の活躍は町広報誌でも大きく取り上げられ、後輩たちの励みになりました。これら先輩たちの活躍は在校生や町民にとって大きな誇りとなっています。なお町や学校の公式サイト・広報誌にも卒業生の活動紹介が掲載されることがあり、地域全体で若者の成長を支援する体制が整っています。また町では教育・文化振興に力を入れており、同校出身の卒業生が企画する演奏会や講演会なども町内で開催されています。在校生の部活動や地域行事参加も盛んで、体育館や屋外ステージで生徒が演技・演奏を披露する機会も多くあります。以上、鳩山町立鳩山中学校出身の主な有名人を紹介しました。これらの先輩に続いて、今後も同校から多くの人材が育っていくことが期待されています。
参考資料: 鳩山町立鳩山中学校公式サイトや地元メディア記事（卒業生・在校生の活動紹介）など。
