鳩山町長 小川知也:若さと突破力で描く「日本1幸せな鳩山町」
小川知也とは
プロフィール
小川知也(おがわともや)は1996年04月14日生まれ、早稲田大学卒。株式会社オリエンタルランド勤務、サービス業界経験、国会議員秘書を経て鳩山町長に就任した埼玉県内最年少リーダーである。趣味はキャンプ・野球・ラクロス。「継続は力なり」を座右の銘に掲げ、家族は両親と姉。
政治理念
「日本1幸せな鳩山町」を掲げ、町民との対話を軸に行政サービス満足度を全国トップ水準へ高めることをめざす。特に公共交通・子育て・第一次産業活性化を3本柱に据え、若さと突破力を前面に出したスピード感ある施策実行を宣言している。
就任までの歩み
2024年町長選挙
2024年07月07日に実施された鳩山町長選で小川氏は3,136票を獲得し初当選。得票率は約45パーセントで、次点の候補に1,182票差をつけた。投票率は60.70パーセントだった。
選挙戦での主要公約
公約は5項目。1) 介護保険負担の軽減、2) 子育て日本1、3) 便利で活力ある公共交通、4) 農業支援と「鳩山ブランド」確立、5) 筋肉質な財政運営による質の高い行政サービスである。
重点政策
子育て支援
鳩山町は待機児童ゼロの継続、全小学校学童保育所整備、給食費無償化、ALT増員による英語教育充実などを推進し「子どもの笑顔があふれる町」事業を展開してきた。小川町長はこれを加速し若年世帯の転入促進を図る。
公共交通強化
住民ニーズの高い移動手段として、既存デマンドタクシーの行先拡大と自動運転バスの社会実装を検討。X(旧Twitter)でも「突破力で便利で活力みなぎる鳩山へ」と発信し、関係者との協議を進めている。
防災・減災と広域連携
町は佐川急便との災害物資輸送協定、三井住友海上火災保険との損害調査データ共有協定を締結。これにより災害時の受援体制と罹災証明発行を迅速化し、町民の安全確保を図る。
DX推進と包括連携協定
2024年度に企業5社との包括連携協定を締結し、行政DX・空き家対策・健康増進プロジェクトを共同で進行。アーベルソフトとはIT活用による教育・福祉の高度化で協力し、コスモヘルスとは予防医療と地域活性化イベントで連携している。
財政とふるさと納税
2025年度当初予算
一般会計規模は約78億円。子育て支援、公共交通実証、DX関連投資に重点配分しつつ、将来負担比率を県平均以下に抑える方針を示す。
ふるさと納税戦略
返礼品拡充と町内利用型「チョイスPay」を導入して寄附額を増加させ、財源多様化を図る。総務省指定団体として2023年10月01日付で継続認定済み。
実績と現在の評価
健康寿命県内1位
埼玉県統計で65歳健康寿命が男女共に県1位となり、健康施策の成果が数値化された。町長は引き続き町民主体の健康づくりイベントを推進すると表明している。
包括連携の拡大
協定企業との共同事業により、空き家データベースと高齢者見守り IoT サービスの実証を開始。災害対応のクラウド基盤整備も進む。
今後の課題と展望
人口減少への対応
2040年時点で人口約1万1千人を下回る推計に対し、町長は子育て支援と移住促進で社会減ゼロを目標に掲げる。企業誘致と週末農家育成で雇用創出も図る。
持続可能な財政とインフラ
低コストエネルギー導入、公共施設再編計画、PFI活用を検討し、財政健全化とサービス維持の両立を目指す。
行政のオープンガバメント
町民参加型予算やLINE公式アカウントを活用したリアルタイム行政情報配信を導入予定。若年層の政策参画を強化し、政策決定プロセスの透明性を高める。
近隣自治体との比較
比企郡内の交通サービス
隣接する坂戸市のコミュニティバスと比較し、鳩山町はデマンド型を採用。行先拡大とアプリ予約実装で利便性強化を図り、周回型より柔軟なサービスを提供する計画である。
子育て支援水準
学童保育全校整備と給食費無償化により、県平均より高い子育て満足度を達成。ALT増員で公教育の国際化にも注力し、近隣市町との差別化を推進。
まとめ
小川知也町長は20代後半という全国トップクラスの若さと民間経験で培った突破力を武器に、公共交通強化・子育て支援・DX推進・防災強化を同時並行で進めている。選挙公約の実行状況は、企業連携や健康寿命指標の向上など目に見える成果を上げつつあり、財政健全化と人口減対策が今後の鍵となる。町民との対話を重ねる現場主義と、外部資源を積極活用する姿勢が実を結ぶか、次期町長選までの3年間が正念場だ。