須江航監督のプロ野球指導者としての実績

須江航監督（1983年生）は埼玉県出身。2006年に仙台育英学園へ赴任して系列校の秀光中等教育学校（軟式野球部）の監督に就任し、2014年の全国中学校軟式野球大会で初優勝、2015年夏の甲子園で準優勝を果たすなど、中高一貫教育のもとで常勝軍団を築きました。実際、須江監督が率いた秀光中は2010年以降8年連続、計11回の全国大会出場を果たしています。2018年1月から仙台育英高等学校の硬式野球部監督に転じ、春夏を通じて7度の甲子園出場を果たし、2022年夏には悲願の全国優勝を達成しています。須江監督自身も仙台育英高のOBであり、八戸大学卒業後は情報科教諭として本校に赴任しています。このように母校に戻った監督は、高校野球で輝かしい指導歴を築くと同時に、教え子をプロ入りへと導く教育者としても活動しています。

プロ選手育成の実績
プロ球団との連携・スカウト活動
輩出したプロ選手の具体例
今後の展望

プロ選手育成の実績

須江監督は秀光中時代に軟式野球部の監督として有望選手を育て上げ、2014年の全国大会優勝、2015年夏の甲子園準優勝といった結果を残しました。その中学時代の教え子には西巻賢二（現・横浜DeNAベイスターズ）や佐藤世那（当時オリックス・バファローズ）らが名を連ねています。また須江監督は小学6年生だった梅津晃大（現・中日ドラゴンズ投手）にも早くから目をかけ、「君ならプロ野球選手になれるよ」と声をかけたと報じられています。梅津はその後成長し、2018年のドラフト会議で中日から2位指名を受けました。

2018年以降は仙台育英高の監督としてもプロ選手を多数育成しました。2020年のドラフトでは須江監督にとって初の指名選手となった入江大樹（東北楽天ゴールデンイーグルス）が5位指名されました。須江監督は入江について「守備力の伸び率は別人と思うくらい伸びている」とその成長を高く評価し、また「努力もでき、探究心もあり、熱い気持ちを持っている」と入江の人柄も絶賛しました。入江は現在楽天で内野手としてプレーしています。さらにドラフト当日は須江監督もその場に駆けつけ、入江選手と固い握手を交わして喜びを分かち合っていました。

プロ球団との連携・スカウト活動

須江監督はプロ球団との関係づくりにも熱心です。2025年2月には阪神タイガースの宜野座春季キャンプを訪れ、教え子の山田脩也（阪神タイガース内野手）らの練習を見守り、「プロの世界で長くプレーする選手になってほしい」と激励しました。また山田が2023年のドラフトで阪神から3位指名を受けた際には「甲子園が似合う男なので運命に引き寄せられたな」とエールを送っており、プロ入り後も教え子の活躍を後押ししています。さらに須江監督は高校生が投げる力をつける重要性を重視しており、学童野球クラブの視察などを通じて若い投手の育成にも熱意を注いでいます。

輩出したプロ選手の具体例

須江監督からは多くのプロ野球選手が誕生しています。代表的な教え子には次のような選手がいます:

梅津晃大（中日ドラゴンズ・投手）：小学6年生の時に須江監督から声をかけられ、2018年ドラフトで中日2位指名を受けてプロ入り。
西巻賢二（横浜DeNAベイスターズ・内野手）：秀光中～仙台育英高時代に須江監督のもとで技術を磨き、2018年ドラフト5位で楽天入り。新人時代には外野手として活躍し、2023年からDeNAでプレーしています。
佐藤世那（元オリックス・バファローズ・投手）：秀光中で須江監督に育てられ、2015年夏の甲子園準優勝にも貢献。2015年ドラフトでオリックス6位指名を受け入団し、数年にわたり投手としてプレーしました。
入江大樹（東北楽天ゴールデンイーグルス・内野手）：仙台育英高で須江監督に指導され、2020年ドラフト5位で楽天入り。須江監督からは守備力や人柄を高く評価され、現在も楽天の内野手として活躍しています。
山田脩也（阪神タイガース・内野手）：仙台育英高で須江監督に鍛えられ、2023年ドラフト3位で阪神入り。須江監督は山田について「甲子園が似合う男」と評し、プロでも活躍できるよう励まし続けています。

このように須江監督は自身の指導哲学と高度な育成技術で選手を鍛え、東北地方の高校野球界をリードしながら数多くのプロ選手を輩出しています。また学童野球など次世代育成にも力を注ぎ、野球界全体の底辺拡大にも貢献しています。須江監督自身も「プロの世界で長くプレーする選手になってほしい」と教え子への期待を語っており、その指導力には地元メディアからも高い評価が寄せられています。須江監督は東北随一の高校野球指導者として知られ、その功績は広く称賛されています。